2008年03月26日

利用者が繋ぐ心の盟友(とも)

きのう、訪問看護ステーション所長の送別会があった。

僕はこの町で働いて、丸8年になるが、
所長は札幌から単身で赴任してきて丸6年半。
この春、札幌に戻ることになった。

別れを惜しむ有志が声を掛け合って、今日の送別会が実現した。

看護ステーション、ヘルパーさん、地域包括支援センター
特別養護老人ホーム、保健師さん、病院の事務次長、社会福祉協議会のCMさん、ETC。
そして、PTのぼく、、、

医療、介護、福祉、この町の今現役のスタッフさん達だ。

所長はすごい人だ、
場所さえ知らぬこの町で、たった6年間。
ここにあつまったすべての人たちが涙を流すほどの思い出を
共有している。

そして「すばらしい町だった」と締めくくってくれた。
この中では、僕などは経験も浅く新参者。

所長さんとほぼ同じ時期をここで働いてきたけれど、
地元びいきではない、
「すばらしい人たちだ。」

以前、ブログにも書いた、
「医療・介護・福祉にはまだ壁がある」

でも、「一人の利用者の苦悩」が
それを一つに繋いでいく。

所長はそれを身をもって示してくれた。
法の縛り、資源のなさ、地理的不利益、
それがあっても、「何かできることはないか?」
それをみんなが知恵を出し合い、解決していく。

そこに垣根なんか無かった。

困っている人がいるから、知恵を出し合う。
当然のことなのなけれど、なかなかそれが出来ない。

でも、きのう

「この町で働けて本当に嬉しい、ありがたい」

と、おもった。

金や、地理や、施設が町を作るのではない
「ひと」が町を作るのだ、

登山家が「そこに山があるから山に登る」ように、

「そこに困っている人がいるから、それに全知全霊をかたむける」

そんなひとたちがこの町にはいっぱいいる。

自分も負けないで、頑張っていこうと思う。

「所長イズム」


所長!ありがとう、みんなで守っていきますよ。






posted by ぷーーさん at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

止むのだろうか?地域崩壊。

先日「木の城」で有名な
栗山の建設メーカ「木の城たいせつ」が倒産した。
従業員500名以上が一斉解雇、

近隣の、中小の建設会社の倒産はしょっちゅう。

あらゆる情報が何処ででも受け取れるようになった。
江戸時代から見たら情報量は数万倍にもなっているという。

自由主義社会だから、競争は必須。
より安いところから、仕入れをし、
コストのかからないところで「SELL=売る」

郵政民営化!
ボクは反対の立場だった。

郵貯や簡保はまだいいさ、
でも、郵便事業だけは、、、

大手のヤマトや、ペリカン便も、離島への配達は
郵便局に委託している実際がある。
この細長く、海にも隔てられているニッポンで
1枚のはがきが均一50円で北海道から沖縄まで間違いなく届くなんて、
競争原理では成り立たないんです。
だから、公共のものだけは、守っていかなかればならなかったはず。
JRも民営では経済が成り立たないから、地方のローカル線は消えていった、

結局、国が先導して地方を弱らせていったのではないか?
税金の役割として、日本国民に平等な最低限の生活を与えるのが
その一つであると思っている。

だのに、今は国が貧乏だからって「都会に住め!」って半分強制してる。

「貧乏にしたのは誰?」
過去、世界1位の経済大国はその湯水のようにあったお金をどこにやってしまったの?

ODPで途上国を救おうとするけれど、
その前に自分の地元を弱らせています。

それは、自分の心臓や内臓だけを守って、手足を腐らせていくのと同なじ、

手足が腐ったら、本体も弱っていくだけ、、、、

次回は、病院の現状もお話しします。

資本主義は、末端から吸い上げていく経済システムなんです。
だから、根幹は末端に栄養を戻してやらないと行けない!

あいだみつをさんの言葉、、、


『うばいあえば足りないのに、分け合えばあまるんだなぁ』


確かに悪魔はいるんだろうか、
何かを得れば得るほどにそれを分け与えるのが嫌になる、、

自分もなかなか裕福だって思えないけれど、そこの意識から変えなくちゃね、

もう少し、お偉いさんの考えに
ささやかに、ささやかに、

反発してあがいてみようと思う、、、、
posted by ぷーーさん at 00:22| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

地域リハ広域支援センター研修会

3月5日、
釧路地域リハビリテーション広域支援センター主催の研修会が行われた。
テーマは「脳卒中地域連携パス導入」についての内容であった。
今年4月からの診療報酬改定で、従来の大腿骨頸部骨折の地域連携パスが、脳卒中にまで報酬の枠が広げられた、

釧路地域も今年ようやっといくつかの病院から、地域連携パス研究会
発足の声が聞かれはじめた。

もちろん、パスが報酬化されたから目立って動きが出始めたのではあるが、
厚労省の本当のねらいは、共通の評価基準、様式をもつことによって、
急性期から回復期、慢性維持期に至るまで、シームレスに
連携が行われ、ひいては在院日数の短縮、
在宅に復帰できる対象者を増やしていくなどのねらいがあるし、
よくやるパターンで、まずは「報酬」という形で誘導して
形が整ってきたところで、報酬は順次無くしていくというパターンであろう。

昨年12月に釧路地域連携パス研究会が発足し、基調講演の内容を
当方のブログで紹介した。

パスの実施にはパソコンの導入が必須であり、
セキュリティーも考えると安価に作っても急性期の計画病院で、
数百万以上、提携する回復期病院でも100万程度の出費が
必要な計算であった。
これは、システムの開発を外注した場合である。

今回、札幌市での「脳卒中の連携パス」導入の
経緯から内容について解説していただいた。

コンセプトは....

・ゼロから作るには時間も手間もかかりすぎるから、あるものを改変して作っていこう、

・各施設には最低限パソコンはあるだから、マイクロソフトの表計算ソフトエクセルで作ってみよう。

・データーのやりとりは、メールまたはUSBメモリで、セキュリティーにはパスワードをかけることで解決しよう

と、こんな感じで
手稲K病院のPT(母校の先輩です)が延べ1500時間の時間を要し、
EXCELのVBAマクロで、それを作ってしまいました。

現場にいる人間が作ったので、実にわかりやすい。
入力は、それぞれの職種ごとに入力するようになっているので、
仕事が分担でき、特定の一人に作業が集積しない
また対話形式で進んでいくので、
入力に悩むことがない。

データの保守は、一つの病院のみで抱え込むのではなく、
いくつかの病院のDRの組織体が管理することになっているので、
計画病院(急性期病院)が複数:回復期病院が複数
の関係であっても、データーを利用可能である。

すでに、多くの病院が名乗りを上げてすでに利用が始まっているとのこと、

「絶対これがいい」と思いました。

なんせ、導入に当たってコストが全くかからないんです。

セキュリティもパスワードで施設ごとの人間との信頼関係で
扱えばいいわけです。(データを貰ったらネットにつながっているPCからはデータをのこさないようにすればいいです、送信側と受信側の責任で、)

だけれど、思いました。
これだけのソフトですから、著作権で守るべきだと、
このソフトをちょっと改変して商用にされたりしたら
大変ですもの、

といいつつ、早速データを貰う約束をして来ちゃいました。
これが、病院と病院、さらには患者と病院、福祉と病院
の、格差をなくす手段になってくれれば

「言うこと無しですね。」

posted by ぷーーさん at 00:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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